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Q22.過去の失敗を引きずってしまうのはなぜ? 8/18

 

A22.反事実的思考とべき思考がセットになっていると

  変えられない過去に囚われてしまいます。

 

反事実的思考とは、

一言でいうと「もし」と考える思考方法のことです。

 もしAではなくBを選択したら、もっと良くなるのではないか。

みたいな感じです。

これを反事実的思考と言います。

 

反事実的思考は過去の失敗を乗り越えるために必要な能力です。

 もしAではなくBを行っていたら、失敗せずにもっとうまくいっていたのではないか?

 次はBを試してみよう。

というような感じで、過去の失敗を教訓にするためには

同じ方法を繰り返すのではなく

「もし」違う方法だったらと考え、未来の新しい方法を模索する必要があります。

 

しかし、この反事実的思考にべき思考が加わってしまうと

過去から学ぶどころか、変えられない過去にいつまでも囚われてしまいます。

 

べき思考とは、「○○すべき」という思考のことを言います。

完璧主義の人や、思考が偏っている人、白黒思考に陥っている際に使いがちな思考ですね。

 学生は勉強すべきだ!

 朝ごはんは食べるべきだ!

 

べき思考は単体でも厄介なのですが、

これが過去の失敗と引っ付いてしまうと手が付けられません。 

 自分の浮気が原因で大好きな恋人と別れてしまった。(事実)

 もし自分が浮気をしなければ分かれずに済んだ。(反事実的思考)

 あの時自分は浮気をするべきじゃなかった。(べき思考)

 

もし、べき思考が引っ付かずに、反事実を未来に活用出来たらどうなるでしょうか?

 自分の浮気が原因で大好きな恋人と別れてしまった。(事実)

 もし自分が浮気をしなければ分かれずに済んだ。(反事実的思考)

  ・次の恋では浮気はしないぞ!(感情論対策)

  ・浮気を許容してくれる人と付き合うぞ!(人間関係的対策)

  ・女性と二人きりになる状況に身を置かないぞ!(環境対策)

 

このように、反事実的思考は未来の対策に利用することができます。

(ちなみに、感情論対策はお勧めしておりません)

 

もし過去の失敗から抜け出せないなぁと感じた際は

べき思考に陥っていないかを思考してみてはいかがでしょうか?

 

 

ということで今日は以上となります。

それではまたねノシ