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Q14.目標の立て方にコツとかありますか? 2/17

 

前回のブログで、子どもに嘘の訓練をさせてみては?と

お伝えしたところ、

「世の中に嘘つきがあふれる可能性がる」と指摘を受けました。

 

個人的な意見としては

悪意の有無に関わらず、人は日々嘘をつくことは研究で証明されているので

「世の中は、すでに嘘つきであふれている。」と思っています。

 ※1日に200回程度嘘をつくという研究結果など、

  人が嘘をつくという結果はたくさん出てますので。

 

プラス

子どもと暴力性の研究を参考にすると

「格闘技を習っている子どもの方が、暴力を振るわない。」という結果も出ています。

これは、格闘技を習うことで、

暴力の危険性や加減を学ぶことが出来るからだと言われています。

(ヤンチャな人にボクシングをさせるのは理にかなっているのかも・・・。)

 

以上の理由より

子どもには、失敗できる親の保護下で嘘を学んでもらうことで

社会に出てからも嘘をうまく使えるようになると考えております。

人は嘘をつく生き物だという事実は受け入れ、

嘘とうまく向き合う方法を教えるほうが、

子どもには有益ではないでしょうか?

 

まぁあとは、

僕が子どもの立場だった時に

「嘘をつくことは悪い事だから、嘘をついてはダメ。」と教育を受けて

いざ、社会に出た時に、大多数が嘘をつくのが当たり前だったら

親の教育方針が正しいとは思えないでしょうね。

 

と、前回のブログに関する補足はこれぐらいにして、本題に進みます。

 

 

Q14.目標の立て方にコツとかありますか?

 

A14.基本的にSMARTというメソッドをお勧めしています。

 

SMARTとは、英語の頭文字をとっています。

Specific(具体性)

Measurable(測定可能性)

Achievable(達成可能性・行動可能性)

Related(関係性)

Time-bound(時間制約)

 

ややこしいのは、関係性ですね。

関係性は、価値観やアイデンティティに結び付いているかどうかです。

 

例えば、体重を10kg落とすと、ダイエット目標を設定したとします。

これはSMARTの目標設定になっているでしょうか?

 

答えは、なっておりません。

 

Specific(具体性) NG

 いつ、どこで、何をして体重を落とすかが不明確です。

 

Measurable(測定可能性) OK

 体重は、体重計で測定可能。

 

Achievable(達成可能性・行動可能性) NG

 どんな行動を起こせばいいか、全くわかりません。

 

Related(関係性) ???

 例えば、見た目の良さが重要だという価値観を持っている場合は、

 OKだと思います。

 反対に、見た目より中身だと思っている人は、NGかもしれません。

 

Time-bound(時間制約) NG

 いつまでにが明確になっていないので、NGですね。

 

 

では、SMARTな目標設定とはどのようなものか?

 

毎朝、6:00に1時間ウォーキングを行う。(具体性)

歩数換算で5500~6500歩となるため、

時間ではなく歩数で達成状況を管理する。(具体性、測定可能性)

いきなり100%は難しいので、

1カ月あたり25日以上実行できたら、達成したとみなす。(達成可能性)

 

1日30分以上のウォーキングはメンタルに良いという研究結果が出ているため

健康的に長生きしたいという自身の価値観と一致する。(関係性)

 

食生活は今と変更しない。(具体性)

従って、消費カロリー分だけ体重が減る計算になる。

体重目標については、

実際にどれだけ体重が減るかはやってみないとわからないため

1カ月で1kgを仮目標として設定し、

1カ月後の結果を見て、次月の目標値を修正する。(具体性、達成可能性、時間制約)

体重測定は、ウォーキング終了後、

帰宅して靴を脱いだら直ぐに、服を脱いで測定する。(具体性、測定可能性)

 

みたいな感じでしょうか?

このようにSMARTを意識して目標設定を行うことで

行動確率と目標達成率が向上します。

 

が、しかし

このSMARTメソッドには弱点があります。

それが「変化の状況下では機能しない」です。

 

例えば

「来年、高校2年生になるから、目標を設定しよう!」

というような、予測される変化が少ない(安定している)場合は

SMARTメソッドは機能します。

 

反対に

「来年、大学生になるから、目標設定をしよう!」

というような、変化が多い(不安定な)場合は

SMARTメソッドはあまり機能しません。

 

 

では、不安定な環境下ではどのような目標設定がいいかというと

「感情に訴えかける、メタファー的な目標設定」となります。

 

「来年、大学生になるから、○○先輩のような(メタファー)

 可憐で、周りからも信頼されるような人間になれるように頑張ろう!」

みたいな感じです。

 

何が起こるかわからない、環境も変わるかもしれない、予測が意味をなさない。

そんな時は、「モチベーション」こそが最も重要になります。

 

SMARTメソッドが使える環境では、SMARTメソッドを使い

不安定な状況下では「感情に訴えるメタファー目標」を使ってみてはいかがでしょう?

 

ということで今日は以上となります。

それではまたねノシ