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感情伝染ってご存じですか?

あなたの感情は、実はあなただけのものじゃない。

と、言ったらどう思いますか?

 

 

今週はバタバタの一週間でブログ書くのが遅くなりました。

無駄が多いのか、気持ちに余裕がなかったのか、

改善の余地ありですね。

 

 

さて、今日は感情伝染のお話。

あなたの感情は、実はあなただけのものではありません。

これをいうとだいたいの人から反感を買うのですが・・・。

 

 

感情伝染とは

「無意識のうちに自分の感情は人の感情に影響を与えること」を言います。

これを言うと、だいたいの人は賛同してくれます。

しかし、

「自分の感情は人からの感情の影響を受けた結果である」というと、

多くの人が嫌そうな顔をします。※どちらも感情伝染です。

 

ようは

自分の感情が他の人に影響を与えるのは当たり前だが、

自分の感情はオリジナルで、他人の感情の影響など受けていない!

と言いたいわけです。

 

 

この感情伝染では、自分では気づかない無意識化で影響を受けます。

それだけではなく、感情だけではなく行動にまで影響を及ぼします。

 

例えば、サンフランシスコで行われた研究では

親の感情により子どもは影響をうけ、行動まで変わることが証明されています。

親がストレスを抱えている → 子どもは周囲の人々を信用できなくなる → 人間関係により消極的になる

 

感情伝染が発生する理由は2つ。

 

一つ目が、人には環境探索という機能が備わっています。

これは、今いる環境が安全なのか危険なのかを判断するために情報を集める能力となります。

では、どんな情報をもとに安全か危険なのかを判断すると思いますか?

 

それが、他人の表情・しぐさ・ 声のトーンの3つなんです。

つまり、先ほどの研究の例では、

子どもが母親の表情やしぐさ、声のトーンによってストレスを抱えていることを察知します。

そして、母親がストレスを抱えているということは、危険な環境であると判断し

そのような環境を作っている要因(人間関係)に対し、

なるべく関わらないようにしよう(危険だから)というように行動します。

 

危険を避けるのは生存本能なので、当然っちゃ当然です。

 

二つ目が、無意識の模範となります。

人は反射的に、周りの人間のしぐさ・声のトーン・ 表情を真似をする性質があります。

これは、集団に属したほうが生存率が高まるので自然とこういう行動をとるように進化しています。

 

その結果、話相手が暗い表情したら、つい自分も暗い表情してしまいます。

(仮に、言葉が通じない相手であっても)

そして、脳は行動の後に感情が生成されます。

(多くの人は感情先で行動が後だと思われるかもしれませんが、今の科学では行動が先だと証明されています)

 

 

これら2つの要因によって感情伝染が無意識化で発動してしまうわけです。

 

感情伝染は、親と子(大人と子ども)だけでなく大人同士でも発動することが

会社員と配偶者を対象にした実験でも証明されています。

 

働いている人と配偶者のストレスレベルを図りました。

働いている人が 会社でストレスにさらされて帰ってくると・・・。

どうなったと思いますか?

 

配偶者のストレスも上昇していました。(これは予想通り)

ストレスだけではなく、なんと、血圧まで上昇することが確認されています。

 

しかも困ったことに、

働いている人がストレスを感じているという自覚がない状態であっても

体がストレスを感じているだけで、配偶者のストレスレベルと血圧が上昇します。

 

無自覚でも無意識でも感情伝染は発動してしまうわけです。

 

 

このように

自分の感情は周囲の人の感情に影響を与えます。

反対に自分の感情もまた、人の感情から影響を受けた結果なんです。

 

個人的には、自分の感情は自分のオリジナルのもので

他人からの影響を受けていない!と思いたいですが、

証明されちゃっているので仕方ないですね・・・。

 

今日は一緒にいた人は、一緒にいるとき楽しい気持ちでいてくれたかな?

 

ということで今日は以上となります。

それではまたノシ