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銀メダル VS 銅メダル

 

髪の毛が伸びて鬱陶しい!!ってなっている桑原です。

髪の毛切ろう…。

 

さて、今日のテーマは「後悔」について。

人は後悔によって、非合理的な判断をしてしまうということを証明した研究をご紹介します。

後悔…正直、あんまりないなぁ(笑) あなたはどうですか?

 

この研究では参加者に2つのビデオを見てもらいました。

 

A 銀メダルを受け取るシーン

B 銅メダルを受け取るシーン

 

それぞれ、メダルの色はわからないよう工夫がされており

参加者には、受け取った選手の表情を見て、満足度を採点してもらいました。

すると何がわかったかというと・・・

 

銅メダルの受賞者のほうが、銀メダルの受賞者よりも

はるかに満足そうだと採点されました。

え?銀メダルより銅メダルのほうが嬉しいということ?

 

これは「半事実的思考」によってもたらされる認知的不協和です。

半事実的思考とは、ざっくりいうと「だったかもしれない」という思考です。

だったかもしれない?

 

つまり

銀メダルの受賞者は、もう少しで金メダルに届いた可能性があり

「自分は金メダルをとれたかもしれない」と、一番になれなかった事実に落ち込みます。

では、銅メダルの受賞者はどうなのか?

 

銅メダルの受賞者は、メダルが取れなかった可能性があり

「もう少しでメダルを逃すところだった」と、4位にならなかった事実に安堵します。

 

脳は、あり得た可能性のうち、特に目立つものを採用します。

また、選ばなかった可能性など、いつまでも未確定なものを考え続ける性質も持ち合わせています。

するとどうなるでしょうか?

 

これら2つの作用によって、銀メダルの受賞者は、

金メダル(目立つ結果)と、もう少しで取れたかもしれない(未確定な情報)により

銀メダルを獲得したという事実よりも

金メダルが取れなかった半事実的思考に注意を向けてしまいます。

結果、感情反応としては、「後悔」として認識されてしまうわけです。

 

これら脳の働きによって

客観的に見たら銀メダル受賞者のほうが上であるにも関わらず

銀メダル受賞者の満足度は銅メダル受賞者の満足度よりも低く、

また、それが第三者にも伝わってしまうわけです。

 

と、いうことで今日は以上となります。

いかがだったでしょうか?

 

もうすぐワールドカップが始まります。

私はサッカー観戦が好きなので、日本代表を応援します!!

その傍ら、授賞式では銀メダル受賞者と銅メダル受賞者の

満足度を採点してみようかなぁとか、思ったりしています。

 

それでは、またねノシ