· 

酸素欠損症ってご存じですか?

 

お盆が終わりましたが、どこかいかれましたか?

私は岐阜県にある「森のわくわくの庭」に行ってきました。

息子が大喜びで遊んでくれたので、だれか家の近くに作ってください。

(また行こうには遠いので…)

 

 

さて、あなたは「酸素欠損症」ってご存じですか?

もし、知っているという方は100%科学マニアですね。

きっと私と仲良くなれることでしょう。(え?断る?本当に?)

 

なぜかというと、

「酸素欠損症」は科学の実験で使用された実在しない病気です。

今日はそんな「酸素欠損症」という架空の病気を使って

どんな研究が行われたのかをご紹介いたします。

 

「すい臓病のもとになる恐れのある【酸素欠損症】に関する医療検査を受けませんか?」

という名目で志願者を募りました。

(なんども言いますが、酸素欠損症なるものは存在しません)

 

検査方法は、

検査用の試験紙(と偽った、ごくごく普通の紙)を手渡します。

その試験紙に唾液を1滴落とすように指示します。

(中学校のリトマス紙の実験みたいな感じです)

 

ここから志望者を2つのグループに分けます。

  Aのグループには

    「試験紙が10~60秒で緑に変わったら酸素欠乏症が【ある】」と伝えました。

    (陽性試験紙群)

  Bのグループには

    「試験紙が10~60秒で緑に変わったら酸素欠乏症が【ない】」と伝えました。

    (陰性試験紙群)

 

さて、これで何がわかるのでしょうか?

 

 

ちなみに、渡している紙はただの紙なので色が変わることはありません。

この研究で調査していたのは「時間」です。

 

色が変わるまで待つ時間が

AのグループよりもBのグループのほうが圧倒的に長かったのです。

 

つまり

自分が健康だと証明されるのを長く待ち続けるが(Bのグループ)

自分が病気であると証明されるのは、怖くて短い時間しか待たない(Aのグループ)

ということが証明されました。

(Bのグループでは60秒経過後も、色が変わることを祈って待ち続ける人が続出しました)

 

人は健康だと信じ込むのにそれほど多くの事実を必要としないが

反対に、自分が健康でないということを納得させるためには

大量の事実が必要になるわけです。

だからどうしたのいうのか?

 

毎年受けている健康診断…。

ただしく結果と向き合えていますか?

 

それでは、またねノシ