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「言った言わない」の議論は意味があるのか?

※上記イラストにグレーの四角■が見える場合、それはただの錯覚です。

 

髭を永久脱毛しようか悩んでいる桑原です。

髭剃る時間が勿体ない…。

髭剃ったところで女子高生に出会えるわけでもないですし。

 

 

さて、今日は「言った言わない」が全く意味ないという小言。

まぁ体験してもらいましょう。※参考書籍

 

次の15のリストを見てください。

 

・ベット ・起きる  ・いびき

・休息  ・いねむり ・昼寝

・目覚め ・毛布   ・平安

・疲れ  ・うたた寝 ・あくび

・夢   ・まどろみ ・睡魔

 

では、

次の4つ単語のうち、先ほどのリストになかったものはどれですか?

(さっきのリスト見ながら答えないでね)

 

・ベッド ・うたた寝 ・眠る ・ガソリン

 

いかがでしょう?

直感で答えられたと思います。

 

 

そうでね。ガソリンです。

しかし、実はもう一つ正解があります。

それは「眠る」です。

嘘だと思った方は、最初のリストを確認してみてください。

 

「眠る」については、リストにあったと

誤って記憶していませんでしたか?

 

これは、最初のリストの単語が

どれも眠ると密接に関連しているために起こる記憶のエラーです。

 

あなたの脳は

リストの一つ一つの単語を記憶するかわりに

「眠りに関係する単語の集まりだ」と保存してしまいます。

 

そして、

「眠りに関する単語のリストを読んだ」ことだけを思い出し

間違った記憶を生み出してしまったわけです。

 

人間の記憶はあてにならないですね。

 

 

では、本題に戻りましょう。

言った言わないが不毛な理由ですが、

「相手に大事な話(○○な話)を伝えた」と記憶していたとしても

どこまで詳細に伝えたかは錯覚により改ざんされている可能性があるわけです。

 

 

例えば

「披露宴の席次について」新郎と新婦が話し合っていたとしましょう。

後日、完成した席次を見てみると

新郎の大事な友人の席が、思っていた場所と全然違うことに気づきました。

新郎は「大事な友人の席は、ここだと言ったじゃないか!」と激怒します。

 

さて、いったい何が起こっているのでしょうか?

 

新郎は、大事な友人の席については伝え忘れていたにも関わらず

「披露宴の席次について話し合った」という全体の記憶が残っていたため

その集合した記憶にアクセスし、

詳細は覚えていないが、「自分は伝えた(はず)!」と錯覚してしまっているわけです。

 

いや、ちょっと待って!!

「新郎はしっかりと伝えていたが、新婦が忘れている可能性もあるじゃないか!!」

その通りです。

 

最初のリストを記憶する際に

  リストの一つ一つの単語を記憶するかわりに

  「眠りに関係する単語の集まりだ」と保存してしまいます。

と、説明したのを覚えていますか?

 

つまり、新婦も

  披露宴の席次についての詳細の一つ一つを記憶するかわりに

  「披露宴の席次について話し合った」と保存してしまいます。

これにより、新郎がしっかりと伝えていたとしても

新婦の記憶では詳細がボヤけているため、

「そうだったかしら?」となってしまうわけです。

(この状態で新郎に責められると、「聞いてない!」と自己防衛します)

 

 

このように、「言った、言わない」は

言った側も聞いた側も、どちらも記憶の錯覚が発生している可能性があり

また、それを確認できないため、不毛なやり取りとなってしまうわけです。

 

 

では、どうしたらいいのか?

文章でやり取りしましょう。以上。

 

では、またノシ